H24年3月天衣無縫

H24年3月天衣無縫

=第176号 平成24年3月=

脳卒中について ~平成24年2月号の続き~

2.脳出血

脳卒中の約20%を占め、主に高血圧が原因ですが他に種々の脳の血管の病気でも起こります。

脳出血の起こる部位は脳動脈の先端に近い細い動脈の動脈硬化を基盤として血管が破れ出血します。

また被殻・視床・橋・小脳といった脳の特定の部位に起こり易く、片麻痺・視神経障害・めまい・意識障害などが急速に起こってきます。

脳出血の診断はMRIより頭部CTが優先されます。

3.くも膜下出血

脳卒中の10%を占め脳動脈瘤や脳の血管奇型が破れてくも膜下腔という脳全体を取り巻くスペースに出血を起こしてきます。

これまで経験した事のない激烈な頭痛が起こり、意識障害が急速に進行して行きます。

疑ったらすぐに頭部CTで診断可能で直ちに手術が必要となります。

4.脳卒中の予防あるいは脳卒中後の慢性期の治療

危険因子である、高血圧・脂質異常症・糖尿病 あるいは慢性腎臓病・高尿酸血症の治療(食事・運動・薬)をぜひ行ってできるだけ予防しましょう。  

また脳卒中発症後に再発を防ぐ為にさらに徹底して上記の治療を行いましょう。

平成24年2月 浦田 誓夫

***********************************************************

めまい・立ちくらみ 春先になると『めまいや立ちくらみ』を経験する人が増えてきます。

この時期、日中の暖かさに血管が開き血圧が下がり低血圧気味になります。

脳への血液が十分に供給できなくなり、脳貧血となり、そのため頭がクラクラしたり、目が回る感じがして立っていられなくなります。

また、冬から春にかけて、朝晩と日中の気温が異なる為、この気温の変化の影響で自律神経も不安定になり、体調を崩しやすくなります。

立ちくらみの対処法

立ちくらみがした時は、体を横にして様子を見ます。

心臓と脳を同じ高さにすると、脳へ血液が流れやすくなります。

予防するには?

過労や睡眠不足もめまいの誘引となります。めまいを防ぐには、ストレスをため込まないように心がけ、睡眠を十分とって疲れをため込まないようにしましょう。

ウォーキングなどの適度な運動は血行や代謝をよくしますので、積極的に行いましょう。

参考文献 健康情報jp

文責   野口 佐代子