浦田医院

H23年9月号 おしゃべり通信

《新しい子宮頸がんワクチン》

今、子宮頸がんワクチンサーバリックスの接種が行われていますが、9月15日より 新しいワクチン「ガーダシルワクチン」が接種開始になります。

ガーダシルは、サーバリックスのワクチン16型・18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型・11型の感染を予防する4価ワクチンになっております。

こちらも公費助成で無料接種になっております。

詳細については、各保健センター・また当医院にお尋ね下さい

インフルエンザの予防接種

インフルエンザワクチン接種は、10月1日より開始します。

予約は不要ですが、院内掲示(院内報)・受付等で随時お伝えしていきますので御留意下さい。

今年も早めの対策を行いましょう

予防接種に関するのお願い・・・

●接種時には母子手帳をご持参ください

●必ず保護者同伴が必要です

※父親・母親の代わりに親族の方が同伴の場合 保護者の“委任状”が必要となります。

接種時に医療機関に提出して下さい 必要な方は、受付までお尋ねください

H23年8月号 おしゃべり通信

骨を丈夫にするためには ~運動と栄養バランスの今~

子どもの骨折は、この10年間に約1.5倍増加しています。

その予防には小児期に骨密度を増す事が大切で、その中でも運動や栄養は欠かせないものですが、最近のダイエットブームにより女児を中心に“やせ”が増加し、カルシウム摂取が不足しています。

お母さんのおなかにいた時の環境がその子が成長した時の骨密度にも関係しており、不足した身体での妊娠・出産は本人だけでなく赤ちゃんの骨の状態まで影響していきます。 カルシウムは60~70%が牛乳・乳製品からとられてきましたが、過去20年で ◎牛乳を飲む人は18%減少したのに対し      ◎清涼飲料水を飲む人は32%増加しています 学校給食では必ず牛乳が出ていますが、自動販売機やコンビニで気軽に好きな飲み物が買え、家の冷蔵庫にも清涼飲料水が入っている事が多くなり、牛乳を飲む機会が減っています。また、ビデオ・DVD・テレビゲーム・インターネットなどのメディアの普及により、昔行っていた友達同士での外遊びから室内遊びに変化した事で身体を動かす運動量も減少しています。 身体を動かす事は骨密度増加に良い効果があり、特に思春期早期(女児は小学校高学年・男児では小学校高学年~中学生)に確得されます ①小さい時期からの活動的な生活 ②いろんな運動で身体を動かす ③ジャンプなど骨に負荷が加わる運動も効果的 嫌いな運動を無理に行うのではなく遊びの中に好きな運動を取り入れ、継続的に家族で楽しく運動できる環境を用意し、その上でバランスの良い栄養を取る習慣を身につけていきましょう。 参考文献:チャイルドヘルス 文責:松山 弥生 《予防接種【日本脳炎】の制度改正について》  今回の改正により通常年齢の接種に加え、1期初回2回・追加1回が終了していない者に対して ◎平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれで、1期・2期接種が終了していない者は20歳未満まで接種ができるようになりました ※13歳以上の方は、保健センターにて「予診票」を受け取ってください。 【母子手帳の確認もありますので忘れずに】 《子宮頸がんワクチンについて》  今回ワクチン不足において接種を見合わせておりました「子宮頸がんワクチン」が中学1年生~高校1年生(高校2年生)まで接種ができるようになっております。 予防接種の詳細については、玉名市ホームページ・広報・学校にての配布等で情報をご覧ください。また、ご案内方法が各市町村によって異なりますのでご不明な点がありましたら、お住まいの市町村にご確認ください。

H23年7月 おしゃべり通信

親と子どものスキンシップ!特別編

震災の後、避難所などをはじめとしたいろいろな場所で、こころとからだのケアをされている中から、紹介します。
<怖い思いをしたときの手当て>
1)「脚を揺らす」
仰向けの子の両脚を大人の膝上に乗せるようにして両手でかかとから包み、膝をユラユラっと左右に揺らすことで、かすかな振動の波が子どもの頭頂まで伝わるようにします。首に残っている緊張をほぐしていきます。

2)「脚を転がす」
 怖い思いをすると、股関節がぐっと硬くなってしまうので、それをほぐします。片脚ずつユラユラ・コロコロと大人の膝の上で転がします。足首や膝などに手を置き、ユラユラと転がしていくと、硬かったところも自然にほぐれ、気も下がるので緊張がとけていきます。

3)「背中に愉気」
 地震や雷など環境の変化によるショックで硬くなるのは、うつぶせになった状態の胸椎(背骨)8番 [首を前に倒した時に飛び出る骨から下に数えて8番目]あたりの筋肉です。硬いところを親指でじーっと押さえたり、手のひらで愉気してあげます。

震災時の子どもたちは、恐怖をことばにできないままに体にため込んでいたり、夜泣きやぐずりがはじまる子もいます。“手当て”でからだの硬さをとってあげることが、親子の触れ合いとなり、少しでも安心できるこころの環境を作ってあげましょう。

参考文献:月刊クーヨン 原島 寧寧   文責:松山 弥生

~熱中症に注意~
・体調管理
早寝・早起き・朝ごはん!寝不足は大敵です。
・スポーツドリンクなどでこまめに水分
スポーツドリンクに含まれる糖分には注意が必要です。飲みすぎると急性の糖尿病“ペットボトル症候群”を引き起こす可能性があります。
・塩分補給
水分ばかりではなく、適度な塩分補給も必要。塩あめ・梅干しなども有効です。
・通気性のいい服装・帽子の着用
・定期的な休憩

などに気をつけましょう

子どもは特に体温の調整が未熟なので、洋服の着せ方やエアコンの使い方を含め、気温・湿度に注意しましょう

・外出は午前中や夕方など涼しい時間帯に!
・ベビーカーのイスの位置は、アスファルト・コンクリートからの反射熱も受けやすく2~3度高温になります。
・麦わら帽子のようなつばひろの帽子をかぶり、ベビーカーなどにも日よけをつけましょう