平成25年4月号 院内報 天衣無縫

=第189号 平成25年4月号= 認知症について 日本は世界一の高齢化社会で、現在65才以上の人は人口の約22%を占め、今後も高齢化は増していくと推定されています。高齢化に伴い認知症の人も増加しており、現在約220万人で65才以上の約10%となっています。 認知症は年齢が最も大きな危険因子とされ、寿命がのびるに伴い、癌や動脈硬化症(心筋梗塞、脳卒中など)と同じように認知症が増加することは現在ではある程度さけられないといえます。 1.認知症の症状について 認知症は記憶の低下と認知機能の低下を中核症状として、それに伴う行動や心理的な周辺症状がおきてくる病気です。 1)中核症状 a)記憶力の低下  …

平成25年3月号 院内報 天衣無縫

=第188号 平成25年3月号= 慢性閉塞性肺疾患(COPD)について  従来、慢性気管支炎と肺気腫と分けて考えられていた二つの病気が、病変が起きる場所が少し異なるだけで、原因は同じなので、まとめて呼ばれるようになりました。 気道に炎症が起こり、少しずつ狭まって息苦しくなり、咳や痰が増え、肺胞(気道の一番深いところ・酸素と炭酸ガスを交換する部位)が拡がったり、破壊されてしまいます。 同じ様に気道の炎症で気道が狭くなる病気に、“気管支喘息”がありますが、気管支喘息は気道の炎症の原因が主にアレルギーで、そのアレルギー性炎症を治して、気道の狭まりを改善することができる点が、COPDと違っています。 …

平成25年2月号 院内報 天衣無縫

=第187号 平成25年2月号= スギ・ヒノキ花粉症   スギ・ヒノキ花粉症とは、スギやヒノキの花粉が鼻の粘膜、眼、あるいは皮膚や気道の沈着によっておこるアレルギー性疾患です。 日本の国土の約70%は森林でそのうち人工林が約40%を占め、人工林の大半はスギとヒノキで、スギは全森林面積の約18%、ヒノキは約10%を占めています。 またスギは全国的に植林が進んでいますが、ヒノキは主に西日本において植林されており熊本県は全国でも有数のヒノキの植林地です。植林は特に戦後に多く行われ、樹木の樹齢が進み花粉の産生量も次第に増しこの10年間で花粉の飛散の量は約2,4倍と増えています。 従ってスギ・ヒノキ花粉…

H25年1月号 おしゃべり通信

子どもに『逆効果』になる叱り方!? 人を叱る事はすごくエネルギーのいる事です。 でも我が子が危険な事をしたり、あるいはひとを傷つける行為に及んだりする場合には、親としては“毅然とした態度”で叱らなければなりません。 一方「どうして言う事を聞いてくれないのだろう・・・」という悩みも出てきます。 今回、「逆効果」になる叱り方4パターンを紹介していきます。 1.真剣に叱っていない 始終ガミガミ言っているのに、子どもの言動や態度がちっとも改善されない事はありませんか? 自分では「いつも真剣」と思っているけど、ただ怒鳴って怒りの感情をぶつけているだけになってはいませんか? 普段は優しく接し、ここぞという…

平成25年1月号 院内報 天衣無縫

=第186号 平成25年1月号=  ここに平成25年が新しく始まりました。 昨年は、私どもの家族の不幸の為、多くの皆様にお世話になり謹んで感謝申し上げます。 平成24年は、医療保険と介護保険の同時改訂がありましたが、これらの保険を含めわが国の社会保障は緊縮の方向に向かい、経済の低下、政治の混迷はますます強まってきました。 そして、今なお東北大震災の影響が原発事故も含めて、全国に及んでいます。 しかし、医学、医療は京都大学の竹中伸哉教授がノーベル生理学・医学賞を授賞されたように、一歩ずつではありますが前進しております。 本年をぜひ日本の回復の始まりとして、医学、医療がさらなる進歩をとげ、難しい病…

H24年12月号 おしゃべり通信

眠れない~  安眠対策法 寒さで眠れなくて困ってしまう時はありますか? そんな時は家族皆でストレッチをして体を温めてみましょう。 ◎就寝15分前のあったかストレッチ◎  リラックスして体温をじわりと上げることでストレッチ後ベッドにつけば、やや上がった体温が今度は下がっていき、睡眠モードに入りやすくなります。寝る前に行う為、テレビ等を消し照明も暗めで行いましょう。 (院内に掲示) リラックスできるよう無理やり身体を曲げ伸ばしせずゆっくり行っていきましょう。 参考文献:眠れない時の安眠対策サイト内記事  文責:松山弥生 今年もあとわずかとなりました インフルエンザ予防接種は済みましたか? 早めの予…

平成24年12月号院内報

=第185号 平成24年12月号= 気管支喘息について ~平成24年11月号の続き~ 3.気管支喘息の治療   1)喘息発作薬  気管支喘息発作はアレルギー性の気管支炎に伴う気管支の収縮によりますので速効性のある気管支拡張薬、抗炎症作用のある薬を用います。   ①β2‐刺激薬(短時間作用型) 主に吸入薬で携帯用の吸入器(メプチンなど)で1~2回の吸入やネブライザーの液(ベネトリンなど)を反復吸入します。一回使用して効果が十分でなければ、20分後にもう一度行い、それ以降は、一時間以上おいて使用します。頻回に使用すると心臓の刺激作用が強くでてくることがあります。 ②テオフィリン薬 テオフィリン(ア…

H24年11月号 おしゃべり通信

ケータイ依存 中高生の日常 ~ 東京都医学総会研究所の精神保健学グループの発表~ 中高生を対象にした大規模調査(2008年~09年に三重・高知両県の中高生を対象)で、夜間消灯後にメールや通話でケータイを使う頻度が高いほど「心の健康状態」が悪い傾向がみられました。 「自分は役に立たない人間だと考えた事はあるか」「している事にやりがいを感じるか」などの質問を基に生活状況や精神状態を把握するためアンケートを 消灯後にケータイ電話を 1)全く使わない 2)時々使う 3)毎日使う の3グループで実施、そのリスクを比較しました。 基準値より点数が低く「不健康群」とされた生徒の割合は以下の通りです。 不健康…

H24 11月号 院内報 天衣無縫

第184号 平成24年11月号= 気管支喘息について 1.気管支喘息の症状と原因 ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音(喘鳴)、咳や痰さらには呼吸困難(喘息発作)がおこりいったん治っても再び繰り返しておこる状態で、他の同様の症状をおこす百日咳、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心臓喘息、逆流性食道炎などを除きます。原因は通常の感冒に伴う気管支炎と異なるアレルギー性の疑われる気管支炎がおこり、治療が不十分であると気管支の粘膜の腫れや線維が増え、気道の過敏性が亢進してくることにあるとされています。 しかし、検査でアレルギー性が認められるのは、50~70%で(アレルギー性気管支喘息)、アレルギー性が検出で…

H24年10月号 おしゃべり通信

子どもに影響 親の悪い習慣って何? “子どもは親の鏡”と言いますが、親の生活習慣は様々な形で子どもに影響を与えています。 自分では「ふつう」と思っている生活の習慣が「育ち」の途中の子ども達には、悪影響を与えている事があります。 〈乱れた食生活〉 子どもは、親が出したものを食べるので、親の習慣がそのまま子どもの食生活に影響を与えてしまいます。 ファストフード・コンビニ・インスタント食品などが便利な食材・食品として食卓に並ぶ事が多かったり、スナック菓子を袋のまま・炭酸飲料等のジュースを言われるがまま与えてしまうと、糖質や油脂が多い高カロリー食が大好きな子になってしまいがち、小児肥満の大きな要因にも…